「昔、夢中で遊んだ3DSのゲーム、またやりたいな…」 「大切なセーブデータを、万が一のためにバックアップしておきたい!」
そう思っている3DSユーザーの皆さん、こんにちは!
この記事では、そんなあなたの願いを叶える「ROM抽出(吸い出し)」の方法を、どこよりも分かりやすく解説していきます。ROM抽出と聞くと、なんだか難しくて専門的なイメージがあるかもしれません。でも大丈夫!「GodMode9」という非常に便利なツールを使えば、初心者の方でも思ったより簡単に、安全にゲームソフトのバックアップが作成できるんです。
この記事を最後まで読めば、GodMode9の導入方法から、実際のROM抽出手順、そして気になる注意点まで、すべてが分かります。さあ、あなたの大切なゲーム資産を守るための第一歩を、一緒に踏み出しましょう!
なぜROM抽出(吸い出し)をするの?そのメリットとは
まず、「そもそもなんでROM抽出なんてするの?」という疑問にお答えします。面倒な作業をしてまでROMを吸い出すのには、ちゃんと大きなメリットがあるんです。
- セーブデータの完全なバックアップ: カートリッジの電池切れや、本体の故障…。ゲームのセーブデータは、いつ失われるか分かりません。ROMとして丸ごとバックアップしておけば、万が一の時も安心です。
- カートリッジの劣化防止: お気に入りのゲームほど、抜き差しする回数が増えて端子が傷みやすくなります。一度ROMとしてSDカードに保存してしまえば、大切なカートリッジを綺麗なまま保管しておくことができます。
- ロード時間の短縮: ゲームによっては、カートリッジから直接読み込むよりも、高速なSDカードから読み込む方がロード時間が短縮され、より快適にプレイできる場合があります。
- ゲーム資産の一元管理: 複数のゲームカートリッジを持ち歩かなくても、SDカード1枚にまとめて管理できるため、非常にスマートになります。
このように、ROM抽出はあなたの快適なゲームライフをサポートする、とても有効な手段なんですよ。
【最重要】ROM抽出を行う前の注意点
メリットたくさんのROM抽出ですが、実行する前に必ず守ってほしい、とても大切な注意点があります。ここを読み飛ばしてしまうと、思わぬトラブルに繋がる可能性があるので、必ず目を通してください。
① 吸い出しは「自分で購入したソフト」だけ! ROM抽出が法律的に許されているのは、あくまで個人で楽しむための「私的複製」の範囲内だからです。友人から借りたソフトや、中古で売却済みのソフトなどを吸い出すのは絶対にやめましょう。
② 吸い出したROMの配布・譲渡・販売は絶対にNG! 自分で吸い出したROMデータを、インターネット上にアップロードしたり、友人にコピーしてあげたりする行為は、重大な著作権法違反です。絶対に、絶対にやめましょう。
③ 3DSの改造・ツールの使用は「自己責任」で! この記事で紹介する方法は、安全性を確認していますが、100%の保証はありません。万が一、作業中にあなたの3DS本体やデータに何らかの不具合(最悪の場合、起動しなくなる「ブリック」と呼ばれる状態)が発生しても、誰も保証はしてくれません。すべての作業は、ご自身の責任のもとで行うようにしてください。
以上の3つのルールを必ず守れる方だけ、この先のステップに進んでくださいね。
STEP1:GodMode9の導入方法【初心者でも簡単】
それでは、いよいよ具体的な作業に入っていきましょう!まずは、ROM抽出の要となる神ツール「GodMode9」を3DSに導入します。
(※この記事では、すでにLuma3DSなどのCFW(カスタムファームウェア)が導入されていることを前提としています。まだ導入していない方は、先にそちらの作業を済ませてくださいね。)
準備するもの
- CFW(Luma3DS)が導入された3DSシリーズ本体
- PCと接続できるSDカード(32GB以上を推奨)
- GodMode9の最新版(
GodMode9-vX.X.X-XXXXXXXX.zipというファイルをダウンロードします)
導入手順
GodMode9のダウンロードと解凍 上記のリンクからGodMode9の最新版をダウンロードし、PC上でzipファイルを解凍します。
SDカードへのファイルコピー 解凍したフォルダの中にある、以下のファイルをSDカードの指定の場所にコピーします。
GodMode9.firm→ SDカードの/luma/payloads/フォルダの中にコピーします。gm9フォルダ → SDカードのルート(一番上の階層)にフォルダごとコピーします。
3DSでの起動確認 ファイルをコピーしたSDカードを3DS本体に戻します。 「START」ボタンを押しながら3DSの電源を入れてください。 Luma3DSのチェーンローダーメニューが表示されたら、「GodMode9」を選択してAボタンを押します。 GodMode9の画面が立ち上がれば、導入は無事に成功です!
STEP2:【実践】GodMode9を使ったROM抽出(吸い出し)方法
GodMode9の導入、お疲れ様でした!ここからは、いよいよメインイベントのROM抽出作業です。ゲームがカートリッジなのか、それともeShopのダウンロード版なのかによって手順が少し違うので、それぞれ分けて解説しますね。
ゲームカートリッジ版のソフトを吸い出す場合
一番オーソドックスな、カートリッジタイプのソフトを吸い出す手順です。
- 吸い出したいゲームカートリッジを3DS本体に挿入した状態で、GodMode9を起動します。
- メインメニューから
[A:] GAMECARTを選択します。 - 中にいくつかファイルが見えますが、
.trim.3dsで終わるファイル名(例:gamename.trim.3ds)を選択します。 NCSD image options...を選択します。Build CIA from fileを選択します。- 処理が始まり、完了するとSDカードの
/gm9/out/フォルダの中に、インストール可能な.cia形式のファイルが作成されます。これにて抽出完了です!
| 操作手順 | 選択する項目 |
|---|---|
| ステップ1 | [A:] GAMECART |
| ステップ2 | (ゲーム名).trim.3ds |
| ステップ3 | NCSD image options... |
| ステップ4 | Build CIA from file |
| 完了 | /gm9/out/ フォルダに .cia ファイルが生成 |
ダウンロード版(eShop)のソフトを吸い出す場合
次に、ニンテンドーeShopで購入したダウンロード版ソフトを吸い出す手順です。
- GodMode9を起動します。
- メインメニューから
[1:] SYSNAND SD→title→00040000と進みます。 - 中に8桁の英数字のフォルダがたくさん表示されます。これが各ゲームのIDです。目当てのゲームを探し、そのフォルダに入ります。
contentフォルダに入ります。.tmdファイルを選択し、Aボタンを押します。TMD file options...を選択し、次にBuild CIA (standard)を選択します。- 処理が始まり、完了するとSDカードの
/gm9/out/フォルダの中に、インストール可能な.cia形式のファイルが作成されます。お疲れ様でした!
まとめ
いかがでしたか?今回は、3DSの神ツール「GodMode9」の導入方法から、それを使ったゲームROMの抽出(吸い出し)手順までを、初心者の方にも分かりやすいように詳しく解説しました。
- ROM抽出はセーブデータやカートリッジを守る有効な手段
- ただし、「私的利用の範囲内」と「自己責任」のルールは絶対!
- GodMode9を使えば、手順通りに進めるだけで安全にROM抽出が可能
- カートリッジ版もダウンロード版も、それぞれの手順でバックアップできる
最初は少し戸惑うかもしれませんが、一度やり方を覚えてしまえば、とても簡単です。この記事が、あなたの3DSでのゲームライフをより豊かに、そしてより安全にするための一助となれば、僕もとても嬉しいです。
大切なゲームという資産を、これからも長く楽しむために。ぜひ、今回のROM抽出にチャレンジしてみてくださいね!